☆使用教材について、、
基本参考書は実際に利用した「スラスラ覚える宅建合格ゼミ」がとても役に立ちました。ただし、非常に分かりやすく、かつ目標を「宅建試験満点」ではなく「宅建試験合格」にあわせているので、重要な部分は詳しく、そうでないものはサラっと、あるいは省略、という感じです。勿論、あくまで「合格」すれば、とりあえずはそれで良し、なので本書で充分だと思います。いくら詳しく書いてあっても、あまりに分厚い本や、小難しい表現でかかれていれば、やる気もなくなりますし、、、また、この本は特にノートにまとめたりしなくて良いと思います。何回か読むことで頭に入りやすくなってます。ただし、税金関係や建築基準法等の数字に関しては、書いて覚えた方がよいかも?
問題集について。過去問でも、予想問題集でも分野別のものが望ましいと思います。そして問題を解くに当たって、注意すべきことは、単に「○」「×」を判断したり「消去法」で正解を出して満足するのは、この段階では意味のないこと、という事。
一番重要なのは、ノートとボールペンを用意し、選択肢ひとつひとつについて、「○」の理由「×」の理由を、書き出すこと!
あいまいな知識では理由を書くことが出来ません。そして答え合わせの際に、解説と自分の書いた理由とが一致しているかを確認していきます。つまり、この段階で重要なのは、その問題の答えがあっていることではなくて、その選択肢ひとつひとつが理解出来ているか?という事。そして、間違えた所とあいまいな部分については、その部分を含め関連するところも参考書で確認すること。(例えば、防火地域についてあいまいな所があった⇒防火地域についてだけでなく、準防火地域についても一緒に確認する、等)
この作業をしながら、問題集を2,3回すれば、きっと身につきます。
その意味で、問題集としてお勧めできるのが、「宅建一問一答択一パーフェクトチェック」(東京法令出版)かと思います。こちらのシリーズは行政書士試験の勉強の際に使用してみて大変役に立ちました。この本は本試験形式の問題集ではなく、タイトルとおり一問一答方式になっています。これにより、各肢自体が誤っているか正しいのかチェックしやすくなります。
直前の問題集について、こちらは7、8月頃から1200円ぐらいで、模擬試験が2〜4回分収録されているものが出始めるので、特に何でもいいと思います。ただし、参考書の発行時に間に合わなかった法改正や、最新の統計は参考書にはのってないので、この「直前○○模試」系の本のなかでも、法改正特集や統計について記載してあるものを選びます。
☆勉強期間について
週休2日で、1日あたり2〜3時間の勉強が出来る状況であれば、勉強する前から「善意・悪意」「背信的悪意者」「対抗要件」と言った言葉を聞いて、なんとなくでもイメージがわく方は、3ヶ月でいけるのではないでしょうか?
○初学者の方
宅建試験は大きく分けて「権利関係(=民法、借地借家法等)」、「法令上の制限・税その他」「宅建業法」の3つに分けられます。「法令上の制限・他」と「宅建業法」は基本的に暗記科目で、比較的短期間で習得できるはずです。一番厄介なのは「権利関係」=「民法」です。教材であげた「スラスラ覚える宅建合格ゼミ」も分かりやすく具体例をあげて解説してありますが、本屋さんで見て、「それでも難しいなぁ」と不安に思ったら、宅建用の参考書ではありませんが、よくある「3日で分かる民法」「図解雑学民法」系の絵や図が豊富で簡単に読めそうな本を購入することをお勧めします。これを熟読することにより、基本的な民法の仕組みが理解できると思うので、それを読んでから、宅建に入るのがベターかと思います。(個人的に思うに、ある程度勉強していても、他の資格の行政書士や司法書士も、最初はこのような本から入るのがベストに思えます。)
以上をふまえて、スケジュールを考えると
学習時期 | 使用教材 | 内容 |
7月@ | スラスラ覚える宅建合格ゼミ (又は「3日で分かる民法系) |
権利関係編を熟読 (「3日で覚える〜」系は全て) |
7月A | スラスラ覚える宅建合格ゼミ | 権利関係編を再度熟読 |
7月B | ・スラスラ覚える宅建合格ゼミ ・宅建一問一答パーフェクトチェック |
・法令上の制限その他編を熟読 ・権利関係編の問題を解く(前述の通り、必ず解答する時は問題の正誤の理由を書く。あいまいな所は、問題集の解説のみでなく、参考書を確認する。 |
8月@ | ・スラスラ覚える宅建合格ゼミ ・宅建一問一答パーフェクトチェック |
上記と同様。 |
8月A | ・スラスラ覚える宅建合格ゼミ ・宅建一問一答パーフェクトチェック |
・宅建業法編を熟読 ・法令上の制限その他編の問題を解く(前述の通り、必ず解答する時は問題の正誤の理由を書く。あいまいな所は、問題集の解説のみでなく、参考書を確認する。 ・加えて引き続き少なくなってもいいので(一日10〜20分)権利関係編の問題を並行して解く。 |
8月B | ・スラスラ覚える宅建合格ゼミ ・宅建一問一答パーフェクトチェック |
上記と同様 |
9月@ | ・宅建一問一答パーフェクトチェック | ・宅建業法編を中心に問題を解く。 ・業法以外の問題をひとまわしする。 |
9月A | ・宅建一問一答パーフェクトチェック | ・一冊をひとまわしする(1日2時間勉強できれば充分可能だと思いますが、無理であれば、確実に理解できている所は、解答するとき理由を書き出さないか、キーワードだけ書いておきます) |
9月B | ・宅建一問一答パーフェクトチェック ・直前予想模試問題集1冊目 |
・出きるだけひとまわしする。出来なければ、一日3分野から各○問ずつ、という感じで一定量だけ行う。 ・この段階では、本試験形式では解かずに、従来通り、選択肢の一つ一つの理由を書き出しながら解答する。上記の問題集より重点を置き、1冊を完璧に仕上げること。分からない所、あいまいな所は解説だけに頼らず、参考書を活用すること。また、法改正の情報が載っているはずなので、確認する事。 |
10月@ | ・直前予想模試問題集1冊目 ・直前予想模試問題集2冊目 |
・一冊目は、復習。従来通りの解答の仕方。 ・2冊目は、出きる限り、休日の時などに、本試験と同じ時間帯で同じように解いて行きます。本試験を意識して。その日も答え合わせ時に復習しますが、平日に従来通りの解き方で、理由を書き出し、完璧にします。1〜2回分の模試で良いと思います。 ※この時点で38点以上とれていればまずは安心。分からなかった所は「この時期で!」と心配せずに、「本番までに分からない問題にあえて良かった、これで本試験に出題されても大丈夫」と思うように! |
10月A | ・直前予想模試問題集2冊目 | ・残りの模試を、本番形式で行います。その後の復習は前述通り。 ・時間を作れるなら、パーフェクトチェックにて、毎日各分野を解答する。 |
※過去問と直前予想模試を以上の方法で100%にしておけば、必ず合格するはずです!満点は無理でも、40点前後=合格点プラス5点は取れるはずです!